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【人とペットの赤い糸】動物が天災の“救世主”に? 世界で進む研究 (1/2ページ)

 日本は近年地震が頻発している。今月6日には北海道胆振東部を震源とする地震(M6・7)が発生したが、事前の地震予測はできなかった。

 地震ではいつもそうだが、揺れの直前に鳴り響く携帯の緊急地震速報だけが頼みの綱だと思われている。しかし、ローマ時代から動物の異常行動によって地震を予知できると信じられてきた。現代では、動物は地震の前兆が分かるのではないかとの研究・調査が国内はもちろん、中国、台湾、欧米などで行われている。

 例えば、人間が聞こえる音の領域は20ヘルツから2万キロヘルツだが、多くの動物たちはこれらの領域以外の音も感知する能力を有し、電磁波や低周波音、また地球のわずかな振動、地面から出てくる空気やガスを感じる取ることができる。

 2004年12月26日に発生したスマトラ島冲地震(M9・1)では、津波で多くの犠牲者が出たが、津波が到来したスリランカの国立公園では、動物の死骸がまったくなかった。

 ゾウは電磁波にかなり敏感であることが分かっているが、津波の10分前にはゾウの群れが逃げたことが目撃されている。津波の際は、低周波音が発生するが、ゾウは低周波音を聴く能力を持ち、また、自ら低周波音を発し、仲間のゾウたちとコミュニケーションをとっている。

 1975年2月4日に中国遼寧省で発生した海城地震(M7・3)では、政府による避難勧告により、10万人の命が救われたといわれている。中国では動物園で飼育員たちが日々パンダをはじめ、さまざまな動物の異常行動をチェックし、その観察データは中国地震局に集められ、地震予知に役立てている。

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