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【阿部亮のつぶやき世界一周】日本の会社はナゼそんなに会議をしたがるのか… 不祥事につながる「集団極性化」問題

 ホントに日本の会社や組織は会議が大好きで、ほぼ毎日、何らかの会議やミーティングを行っている。

 ナゼそんなに会議をしたがるのか。組織内のコミュニケーションのため? 集団の意思統一のため? 合議をすれば個人で考えるより優れた判断ができるから?

 東芝の粉飾決算、日産自動車などの検査不正、財務省のデータ改竄(かいざん)、相次ぐスポーツ団体のパワハラ問題など、最近までに起こったり判明したりしたさまざまな組織的な問題について考えてみると、それは「集団極性化」問題だと気づいた。どういうことかというと…。

 人間は集団になると冷静な判断ができなくなる傾向があり、個人で考えるときより、合議によって極端な方向(よりハイリスクなリスキー・シフト、または、よりことなかれ主義的なコーシャス・シフト)に走りやすくなる。これを心理学用語で「集団極性化」という。

 ナゼそうなるのかというと、(1)集団だと責任が分散されるため、個々人の責任感が薄くなる(2)集団内では、自分の能力の高さを周囲に認知させたい欲求が働くため、より強い意見を主張する者が出る(3)場の雰囲気が、多数意見や声の大きい者=権力者や上位者に傾くと「空気を読む」「忖度(そんたく)する」的な同調圧力が働いて、本音が言えない、または反対することが困難に-という具合だ。

 そんな合議で下された決定は、客観的に考えれば奇異・非常識なモノ。組織員はイヤイヤながら従わざるを得ず、判明したときには「ナゼこんなバカなマネを!」と非難・糾弾されることになってしまうのだ。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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