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【マンガ探偵局がゆく】タイヤに変えられたひき逃げ犯 ブラックコメディー「地獄くん」 (2/2ページ)

 朝日ソノラマのサンコミックス版で確認すると、第1話の「スペア・タイヤの悲鳴」が依頼人が思い出した作品だろう。

 酔っ払い運転で免許はとっくの昔に取り上げられたという悪質ドライバーが女性をひき、目撃者である彼女の娘もひき殺そうとする。そのとき、地獄くんが現れてふたりを助け、悪質ドライバーをタイヤに変えてしまうのだ。ラストシーンには「大人になって免許を取ったら地獄くんのことを思い出してほしい」という読者へのメッセージも。依頼人を怪我させたドライバーも早く出頭しないと地獄くんがくるぞ。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。

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