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【食と健康 ホントの話】「ココナッツオイル」は体にいいの?悪いの? 日本でもブーム (1/2ページ)

 ハリウッドセレブ愛用の健康食品として数年前に大流行した「ココナッツオイル」。甘い香りが使い道を制限するため日本でのブームはやや下降気味だが、欧米ではすっかり人気が定着。ここまでブームになった理由はダイエット効果をはじめとして、さまざまな健康・美容効果があるとされているためだ。

 ココナッツオイルは飽和脂肪酸、つまり常温で固形・半固形の油脂だ。そう聞くと、「飽和脂肪酸は体に悪いのでは?」と思う人もいるだろう。飽和脂肪酸は長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸など3種類あるが、バターや肉の脂身に多く含まれるのが長鎖脂肪酸で、ココナッツオイルに多く含まれるのは中鎖脂肪酸だ。

 長鎖脂肪酸は、飽和脂肪酸のイメージ通り、多く摂りすぎるとLDL(悪玉)コレステロールを増やし、動脈硬化になりやすくなるため、心血管疾患や脳卒中になりやすくなる。しかし中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸に比べて、すぐにエネルギーになるため脂肪として溜まりにくい。太りにくいし、LDLコレステロールも溜まりにくくなる。

 中鎖脂肪酸は消化吸収されると直接肝臓へ。素早くミトコンドリア(エネルギーを作り出す細胞の小器官)に入り、エネルギーに転換される。

 ヒトの体のエネルギー源は、ブドウ糖とケトン体の2種類。ブドウ糖は食事の炭水化物や糖質から得られ、ケトン体は体脂肪から得られる。通常はブドウ糖から先に使われるが、アスリートやダイエットで糖質制限をしている人など、ブドウ糖からのエネルギーが何らかの理由で不足している人は、ケトン体が使われる。

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