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【日本の元気】福井国体式典演技、台風24号も吹き飛ぶ熱いフィナーレ! 2087人が「はぴねすダンス」披露 (2/2ページ)

 そして迎えたフィナーレ。振付家でダンサーの藤田善宏さんが創作、福井県民ダンスとして定着した「はぴねすダンス」を全出演者に20団体のチームが加わった計2087人が乱れなく演じきり30分の演技が終わった。4人の観客が低体温症で救急搬送されたほどの低気温の雨の中、よくぞやりとげてくれた。私は涙が止まらなかった。

 出場前、出演者控室の体育館では、五十嵐裕子さん(福井商業高校チアダンス部顧問)の提案で、チアダンス、ジェッツ一同が出番を待つ各チームにエールを送るチアダンスを演じていた。「数多くのスタッフ、何千人分ものお弁当を用意してくれた方々、大苦労があった送迎バスの皆さん、そして自分たち自身への感謝も込めて」(五十嵐さん)。体育館は大拍手で包まれ、県女性職員は号泣していた。こうして全チームは、冷たい雨が降りしきるフィールドへと向かったのだ。

 日本体育施設社長の奥裕之さんは、「雨を忘れて感動しっぱなしでした。ひと味もふた味も違う開会式でした」と記してくれた。チアダンス部員の一人は「楽しかった! もうどんなことでもできる気がします」とキラキラした表情で語っていたという。福井国体の式典演技は、「福井、日本の元気」を表現できた30分間だった。

 ■山根一眞(やまね・かずま) ノンフィクション作家。1947年、東京生まれ。獨協大学ドイツ語学科卒。執筆分野は先端科学技術、環境、巨大災害、情報の仕事術など幅広い。近刊は『理化学研究所 100年目の巨大研究機関』『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』。理化学研究所名誉相談役、JAXA客員、福井県文化顧問、福井県年縞博物館特別館長、獨協大学非常勤講師、日本文藝家会員。

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