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【生涯現役脳をめざせ!】放置すると怖い「睡眠時無呼吸症候群」 認知症発症のリスク2倍 (1/2ページ)

★ゲスト 宮崎泰成・東京医科歯科大学教授(統合呼吸器内科)(2)

 「危険ないびき」として健康番組で取り上げられることも多くなってきた「睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome=SAS)」。認知症発症リスクを高めるほか高血圧やメタボなど合併症も怖いSASの基本を聞く。

 朝田 山陽新幹線での居眠り運転(2003年)や長距離バス事故など、社会問題にもなったSASが健康におよぼす影響について教えてください。

 宮崎 SASは人口の3~5%、糖尿病と同じくらい潜在患者がいるとされていますが、きちんと診断を受けて治療を受けている人はその10%未満といわれています。SASは脳血管障害や心臓血管の障害、最近は不整脈による突然死についても因果関係が研究されています。睡眠中、一定時間の呼吸停止が繰り返し起きて動脈が酸素不足に陥り、活性酸素が血管を損傷して動脈硬化を起こすのがよくないのです。

 朝田 認知症発症のリスクも2倍になることが知られています。SASは脳を低酸素状態にするので認知機能が低下するわけですね?

 宮崎 若いSAS患者さんの中に計算能力が落ちたり、中高年で性格が変わったといわれたなど認知症のように見える方がいます。そういった認知機能の低下が、SASを治療することで改善する例はよくあります。

 朝田 若い人で「自分は認知症?」と思っていたが実はSASだった、という人はいます。