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【人とペットの赤い糸】飼い主として守りたいマナー10項目 他人に迷惑をかけない心がけを

 ペットフード協会会長時代に3つの資格制度を導入した。その1つが「ペットフード/ペットマナー検定」だ。非飼い主の方々が飼い主のマナーの悪さを指摘することが多かったことに着目し、ペットフードの知識とともに飼い主のマナーの向上も不可欠だと考え、検定試験の実施を決定した。

 マナーについては、少なくとも次の10項目は最低限守りたい。

 (1)飼い犬を庭で飼う場合は、つないでおく。郵便物や届け物をする方に咬みつかないようにしっかりとつないでおこう。そうすれば外に逃げ出すことも防げる。

 (2)猫は常に家の中で飼育する。外で暮らす猫は感染症や交通事故に遭遇するリスクがあり、内猫にすることにより、2・42歳も長生きできる。

 (3)ノーリードで散歩しない。非飼い主にとって、咬まれるのではないかとの不安や犬同士のけんか、および交通事故を防ぐことができる。

 (4)糞(ふん)尿の処理をし、環境美化につとめる。糞尿の処理をしない人をたまに見かけることがある。糞は持ち帰るが尿は水をかけるだけという飼い主も多いが、尿が薄まったとはいえ、撒き散らかされているのと同じだ。ハエの発生や悪臭を防ぎたい。愛犬が粗相をしそうになったときには、ペットシーツを敷いてから用を足すように訓練したい。

 (5)犬には鑑札、狂犬病予防注射済票を、犬猫には迷子札(住所・電話番号)も身に付ける。できればマイクロチップを装着し、必要な情報を入力しておくと安心だ。ノミ・ダニ予防や必要な予防接種は済ませておこう。

 (6)炎天下での散歩や車内に置き去りは避ける。炎天下での散歩はアスファルトだと約60度になり、犬は足の肉球しか汗をかけないため、体温を下げることができない。車内でも50度以上になるので、熱中症で命が奪われかねない。

 (7)自転車での散歩はしない。車輪にリードがからまり、歩行者にぶつかることもあり、人もペットも事故に遭遇するリスクが高まるので、絶対に避けたい。

 (8)無駄吠えをさせない。マンションやアパートはもちろん、近所迷惑になる犬の無駄吠えはドッグトレーナーさんの指導を得るなどしてトレーニングをしたい。

 (9)ペットと泊まれる宿などに入る前は愛犬のブラッシングや足を良く洗っておきたい。足にさまざまな菌が付着している場合があるので、良く洗う。優しく除菌してくれるスプレータイプやジェルタイプ、またティッシュタイプの製品を活用するのも良いだろう。

 (10)動物愛護管理法を守り、動物を捨てたり遺棄しない。飼い主の責任として、ペットを迎え入れたら、終生飼養を守り、不妊去勢を行い、不幸なペットを増やさないようにしたい。

 都心では「わんわんごみひろい」と称してわんちゃん連れでごみひろいをしながらマナーアップして、「“wan”derful(ワンダフル)」な暮らしを目指すグループや、沖縄で「人も犬も猫も幸せ!な街づくり隊」として活躍されている飼い主さんたちもいる。

 いずれにしてもマナーを良く守り、他人に迷惑をかけず「人とペットの幸せな社会づくり」をしたいものである。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。

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