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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】後世のインカ文明にも大きな影響 南米ボリビアのティワナク遺跡と暫定遺産ウユニ塩湖 (2/2ページ)

 実際、ボリビアといえば何といっても有名な観光地は、世界一の絶景とも呼ばれるウユニ塩湖でしょう。学術的には「トゥヌバ塩原」と呼ばれ、100キロ四方で高低差がわずか50センチしかないため「世界で最も平らな場所」であり、雨季に雨水で冠水するとその水が薄く広がって蒸発するまでの間、「天空の鏡」のような状態が現出します。

 この「鏡映し」の期間、夕暮れ時の空が徐々に薄いピンク色に染まる幻想的な空間に身を置けば、この世とあの世の境界線が薄れていくような気がします。

 ウユニの自然環境を守るためには観光客の規制も必要かと思いますが、ボリビアの経済的発展を考えれば、このウユニ塩湖が暫定リストではなく、世界遺産に登録されるべきなのかもしれません。

 ■黒田尚嗣(くろだ・なおつぐ) 慶應義塾大学経済学部卒。現在、クラブツーリズム(株)テーマ旅行部顧問として旅の文化カレッジ「世界遺産講座」を担当し、旅について熱く語る。