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【生涯現役脳をめざせ!】夜間頻尿の原因は「睡眠時無呼吸症候群」かも? 進化する治療や対策 (1/2ページ)

★ゲスト 宮崎泰成・東京医科歯科大学教授(統合呼吸器内科)(3)

 「睡眠」に悩む人は多いが原因はさまざまで、治療もひと筋縄ではいかない。東京医科歯科大学附属病院〈快眠センター〉は医科と歯科が連携、分野を横断したチームで「テーラメード医療」を目指す。

 宮崎 不眠に悩む中高年男性によく見られるのが夜間頻尿です。ご本人は前立腺肥大だと思って泌尿器科に行くのですが異常がみられず、SAS(睡眠時無呼吸症候群)を治療して楽になったという例はよくあります。

 朝田 認知症の患者さんにも夜間頻尿は多いです。頻尿とSASの関係について教えてください。

 宮崎 昼間は尿意があればトイレに行きます。これは交感神経優位で膀胱(ぼうこう)が収縮しやすくなっているからです。一方、夜、トイレに行かずに睡眠を継続できるのは、昼とは逆に副交感神経が優位になっていて、膀胱にたくさん尿をためることができるからです。SASでは膀胱が昼間の状態になっているので、ひんぱんに目が覚めてしまうのです。

 朝田 SASの人は睡眠中でも交感神経が活発なので尿意を感じやすくなるのですね。不眠といえば、これまで精神科医の領域でしたが、SASを疑ってみることは重要ですね。

 宮崎 東京医科歯科大学の〈快眠センター〉でぜひ検査を受けてみてください。

 朝田 SASの治療にはどんなものがありますか。

 宮崎 CPAP(シーパップ)が一般的です(図)。4時間以上を週に5日。CPAPを行うと心疾患の予防や死亡率を減らすことができます。マウスピース治療も有効で、本学の快眠歯科で治療ができます。

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