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【つらい「腰痛」の最新対策10講座】原因が特定できない「慢性腰痛」の治療法とは? (2/2ページ)

 「『腰痛診療ガイドライン2012』で、強く推奨されているのは運動療法です。内容は、体の柔軟性を再獲得する『ストレッチ』と、体幹の支持性を強化する『体幹筋力増強訓練』の2つです」

 認知行動療法は、患者の「痛いから何もできない」という否定的な認知(思い込み)を、「痛いけれどやればできるし、生活を楽しめる」といった前向きな考えに変えられるように指導する。

 そして薬物療法では、2016年に慢性腰痛に対して保険適用になった新薬「デュロキセチン」の評価が高まったことが話題だ。従来は、痛みのある部分の炎症を抑える「非ステロイド性抗炎症薬(エヌセイズ)」と「アセトアミノフェン」の2種類が第一選択薬として推奨されていた。それが今年3月発行の「慢性疼痛治療ガイドライン」で、新薬も第一選択薬に加えられたのだ。

 「デュロキセチンは、脊髄にある痛みに関する2つの神経経路(痛みを脳に伝える経路と痛みを抑える経路)のうち、痛みを抑える経路の働きを強める薬です。あくまで個人的な使用感ですが、5割くらいの患者さんは非常によく効いています。作用機序(効くメカニズム)が違うので、エヌセイズやアセトアミノフェンが無効な場合は、積極的に試してみる価値はあると思います」

 ただし、副作用(吐き気、眠気、めまい、下痢など)で服用が続けられない人も2割くらいいるという。(新井貴)

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