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【阿部亮のつぶやき世界一周】人はナゼ中年太りになるのか?

 ほとんどの人は男女を問わず、30代中盤以降、徐々にウエストがきつくなりながら全体的にも肉がつき始め、その頃に親族や知人たちに「最近太ったんじゃないの?」的な指摘を受ける。そこで節制したり、運動に励んだりして、20代の体形を維持し続ける人もいるが、多くはグズグズしているうちに本格的に太りはじめ、気が付くと立派なメタボ体形にになる。

 この中年太りについて先日、非常に興味深い文章を読んだ。それは「中年太りは白髪や老眼と同様に老化現象である」というモノ。どういうことかというと…。

 われわれ「ホモ・サピエンス」が誕生してから約十数万年の間、平均寿命は何と15歳程度。出産時や幼児期の死亡率が50%以上と非常に高く、その時期を生き残った人でも、大半は30代で亡くなり、40代まで生き延びれば大長老だった。

 狩猟でも農耕でも、活発に動ける10代後半~20代にかけては、精いっぱい働いて、食べて、子孫を残す。動きが鈍くなる30代から、人の体は「基礎代謝を下げる」。つまり筋肉量を減らし、体温を下げ、内臓運動を不活発にするなど、エネルギー効率を上げることで、食べ物量の減少をカバーするという、生き残るためのギリギリの生命維持活動をほんの数千年前まで行っていた。

 そして、30代以降に基礎代謝が下がることは、白髪や老眼と同様に、人類のDNAに刻み込まれた「おきて」になった。なのに若い時と同等かそれ以上に暴飲暴食をして大した運動もしなければ、中年太りは必然だ。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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