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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】がんの諸症状緩和に“外科出身”のメリット 越川病院緩和ケア科部長・遠藤光史さん (2/2ページ)

 がんによって引き起こされる疼痛は、症状や痛みの強さが人によって異なる上、倦怠感、睡眠障害、食欲不振、精神的不安定など、疼痛以外の症状が出ることも少なくない。遠藤医師は、そうした諸症状に総合的に対応できるよう、医療用麻薬をベースにしながらも、漢方薬などの補完的な治療メニューを用意し、患者に寄り添う姿勢を堅持する。

 「手術では1秒2秒という瞬時の判断力が求められるのに対して、緩和ケアは患者さんの話を傾聴し、よく考え、患者さんと話し合いながら治療法を考えていく。こうした医療が用意されているということは、文化の習熟度の高さを示しているということもできるわけで、その一角に医師としてかかわれる喜びは大きいですね」

 落ち着きのあるその語り口は、相手に深い安らぎと安心感を与えてくれるのだ。(長田昭二)

 ■遠藤光史(えんどう・みつふみ) 1971年、東京都生まれ。96年、東京医科大学卒業。同大外科に入局し、同大学病院や関連病院に勤務。2012年退局し、帯津三敬病院、要町病院に勤務の後、14年から現職。日本外科学会、日本消化器学会、日本肝臓学会、日本東洋医学会の各専門医。日本医師会認定産業医。日本がん治療認定医機構と日本緩和医療学会の認定医。医学博士。趣味は散歩、山歩き、読書。

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