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【つらい「腰痛」の最新対策10講座】90代の患者も受けられる、脊柱管狭窄症の低侵襲手術 (1/2ページ)

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 脊柱管狭窄症で、保存的治療を行っても効果が得られず、日常生活に支障をきたす場合には手術が検討される。最近では患者の体の負担が少ない内視鏡を使った低侵襲手術が普及している。従来の切開手術と、何が大きく違うのか。

 脊椎手術のほとんどを内視鏡手術で行っている「稲波脊椎・関節病院」(東京都品川区)の稲波弘彦院長が説明する。

 「脊柱管狭窄症の手術は、背骨の一部や肥厚している靱帯などを切除して神経の圧迫を解除します。従来の切開手術では背中を5センチ以上切開するので、1~2週間くらい入院が必要です。一方、内視鏡手術の傷口は2センチ弱。ほとんどの患者さんが翌日には歩けて、入院期間も4、5日ほど。ですから早期の社会復帰が可能です」

 脊柱管狭窄症の内視鏡手術は「MEL(内視鏡下腰椎椎弓切除術)」と呼ばれる術式。患者の背中に直径18ミリの穴をあけ、チューブラーレトラクターという金属製の筒を挿入する。そこから内視鏡や鉗子、ノミなどの器具を入れて、モニターを見ながら手術する。手術時間は正味30分ほどだ。

 では、手術によってどの程度までの改善が期待できるのか。

 「改善率はMELも開腹手術もほぼ同等です。腰痛は長い時間歩けないなどの手術前の症状が7割くらい減ることが目標と考えてもらえばいいでしょう。患者さんにもよく話しますが、手術したからといって20歳の頃の腰に戻せるわけではないのです」

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