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【ドクター和のニッポン臨終図巻】女優・角替和枝さん 人生を楽しむという強いポリシー がん発覚後に「イケメンの医者にケツの穴を…」 (1/2ページ)

 「あーー!!恋がしてーー!!!」

 今年の5月、女優の角替和枝さんが自身のTwitterに吐露した叫び(?)です。これから半年足らずの10月27日、角替さんは自宅で亡くなりました。享年64。死因は原発不明がんと報道されました。

 知人から、「私はがんです」と告白されたら、まず、「どこのがん?」と尋ねるでしょう。しかし、がんの原発臓器がわからないがんを、「原発不明がん」と呼びます。

 転移巣のほうが先に発見され、いくら検査しても原発巣が分からないことを時に経験します。転移巣を形成した後に、原発巣が何らかの理由で小さくなったり、消えてしまったことなどが考えられます。現在、がん全体の3~5%が原発不明です。2004年に亡くなった、いかりや長介さんも、死因は「原発不明頚部(けいぶ)リンパ節がん」でした。

 がんの素性がよく分からないまま死に至る人もいますが、解剖などでのちに原発臓器が判明するケースもあります。その統計では肺がんや膵臓(すいぞう)がんが原発巣であることが多い、という報告があります。

 もし原発巣を探し当てれば治療方針が確定できますが、転移巣が進行するなか、その時間がもったいないので、抗がん剤治療を開始することがあります。しかし、原発不明がんに関しては保険適応を有する抗がん剤が存在しないことが悩ましい現実です。話題の免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボなど)の治験が初の保険適応を目指して近く始まるそうです。

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