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【ドクター和のニッポン臨終図巻】女優・角替和枝さん 人生を楽しむという強いポリシー がん発覚後に「イケメンの医者にケツの穴を…」 (2/2ページ)

 2人に1人ががんになる時代とはいえ、いざ、がんを宣告されると大きな精神的ダメージを受けます。それが原発不明となると、既にあちこちに転移巣があるのに親元がさっぱり分からないということで輪をかけてストレスが大きくなります。この病気ではなによりもストレス緩和を心掛けてほしいものです。私も原発不明がんの人の終末期在宅ケアに関わる時には、メンタル面のケアに重点を置きます。

 角替さんの先のTwitterなどを見ると、ご主人で俳優の柄本明さんをはじめ、役者一家の皆さんが和気あいあい、仲睦まじかった様子が垣間見えます。先の「恋がしてー!」も、家族仲が良かったからこそ呟(つぶや)けたものしょう。

 明るくてぶっとんだ彼女のツイートは、以前より話題になっていました。がんが発覚したと思われる昨年夏頃にはこんな呟きも。

 「屈辱記念日!チョーイケメンの医者にケツの穴を見られた!」

 「順天堂ヤバ!イケメン医者だらけやんけ!有難や有難や!」

 常に明るく、前向きな方でした。芝居が好きで、家族が好きで、冗談好きで…どんな状況でも人生を楽しむというポリシーを持った強い女優さんだったとお察しします。

 ■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。近著「薬のやめどき」「痛くない死に方」はいずれもベストセラー。関西国際大学客員教授。

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