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【阿部亮のつぶやき世界一周】ホーキング博士の偉大な業績 「人は死ねばゴミになる!」と断言

 今年の春先に亡くなった車椅子の天才物理学者、スティーブン・ホーキング博士の遺作が話題になっている。

 私は高校1年生の頃に「ホーキング、宇宙を語る」を読んで、大変なショックを受けた。それは当時まだ一般的には曖昧で、SFっぽく受け止められていた、ビッグバンやブラックホール、ワームホールなどについて、宇宙の起源や構造から分かりやすく解説してくれたからだ。それまでの永遠不変の定常宇宙論から、宇宙の起源そのモノが、超劇的でSFチックなことを理解させてくれた。

 さらに驚かされたのが「宇宙の創造に神の手は必要としない!」との文章。私は「何をワザワザそんな分かりきったことを」的な感想だった。宗教とは心の問題で、本気で聖書の天地創造を信じているヒトなどいるワケはないと日本人的感覚で思っていたのだ。

 それが欧米のキリスト教世界では、いまだに神の実在を信じて疑わない人々や分かっていながら大っぴらには言えない社会風土が厳然と存在していて、最先端の科学者でも宇宙の起源について、神を否定することがはばかられる状態。それをホーキング博士は、多数の著作の中で繰り返し、宇宙の起源やさまざまな物理現象における神の介在を否定。キリスト教会からは無神論者として非難され続けた。

 彼は次第に物理学とは関係なく、神の否定論者になり、遺作の「大きな疑問への簡潔な答え」の第一章では「神は存在しない。宇宙をつかさどる者はいない。天国も地獄もなく、人は死ねばゴミになる!」と断言している。これも彼の偉大な業績だ。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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