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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】桜の花や玉露…和のテイスト詰まったジン サントリーのROKU (1/2ページ)

★大阪府 ROKU(下)

 小ロットで手作り感あふれるクラフトジンが世界的ブームの兆しを見せる中、サントリーが「ROKU(ロク)」というクラフトジンをリリースした。

 日本でもブームに乗って小さな蒸留所ができているが、ついにサントリーもジンをつくり始めたか! と思いきや、じつはサントリーのジンづくりは戦前から。ROKUは長年の蓄積から生まれたジンなのだ。

 ROKUをつくったのは、商品開発研究部・シニアスペシャリストの鳥井和之さん。サントリーでは、長年リキュールやスピリッツをつくってきた。

 「一般的に、ジンはジュニパーベリーなどのボタニカルをアルコールに浸漬して蒸留する酒ですが、日本の酒税法には、ジンについて明確な定義はありません。だからこそ、作り手の工夫が生きる、作りがいのある酒なのです」

 ROKUのコンセプトは、日本人の繊細な職人技を通して、日本の四季を感じさせる、本格的でスムーズなジャパニーズクラフトジン。素材には、ジュニパーベリーやコリアンダーシードなど8種類のオーセンティックな原料に加え、6種類の和素材を使用した。

 春の素材からは、桜の花と葉、夏の素材からは煎茶と玉露、秋の素材からは山椒、冬の素材からは柚子。これらを旬の時期に収穫し、浸漬して蒸留する。