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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】大腸がん“出血のない手術”を 新東京病院消化器外科部長・消化器がんロボット手術副センター長、松本寛さん (1/2ページ)

★新東京病院(千葉県松戸市)消化器外科部長・消化器がんロボット手術副センター長の松本寛さん(49)

 「母親が病弱だったので子供の頃から病院に出入りすることが多かったんです。小学校の卒業文集には『将来は医者になる』って書いてありますよ」

 そう言って笑う松本寛医師。今年10月、それまで勤めていた都立駒込病院から、千葉県松戸市にある新東京病院に転籍してきたばかりの消化器外科医。消化器の中でも大腸がんの手術に専門特化した経歴を持ち、この16年間は大腸がんのみを対象に技術を極めてきた。

 現在の病院に移ってまだひと月少々だが、すでに多くの患者が集まってきており、「このペースだと年間の執刀件数は200件を超えそうです」と忙しい毎日だ。

 それでも以前より、時間に余裕ができたという。

 「持てる技術を最大限に発揮できる環境を得た思いで、精神的にもすごく良好な状況にあると感じています。患者への説明にも時間が割けるようになったことが一番うれしい」

 手術で心がけることはリラックス。終始肩の力を抜いて、意識は術野に集中しながらも、周囲の動きや雰囲気を感じ取るように心がけることで、質の高い手術を実現する。

 「大腸の手術は、丁寧にやれば一滴の出血もなく終えられるんです。言い換えれば、出血があるということは、切ってはいけないところに手を付けてしまったということ。私は毎回の手術で、“出血のない手術”を心がけています」

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