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【宴会シーズン突入「脂肪肝」を撃退せよ】体重変わらなくても…日々の身体活動量を上げて脂肪肝の解消を (1/2ページ)

 ■階段も活用して運動習慣の継続を

 食べ過ぎや飲み過ぎによる脂肪肝を防ぐには、食事の見直しが欠かせないことを前回までに紹介した。もうひとつ重要なのが運動である。

 「多量飲酒は脂肪肝につながりますが、近年、食べ過ぎによる脂肪肝の人が増えています。その方々は、適度な運動習慣を身につけると、体重は減らなくても脂肪肝の解消につながるのです」

 こう指摘するのは、筑波大学附属病院消化器内科の正田純一教授。「肝臓生活習慣病外来」で、数多くの脂肪肝の改善に取り組んでいる。

 正田教授らの研究グループは、筑波大学主催の減量教室に参加した非アルコール性脂肪肝の中年肥満男性に対する運動と脂肪肝との関連を調べ、2015年に論文を発表した。運動量の目安は、中高強度の身体活動(MVPA)。安静時のときと比べ、運動によるエネルギー消費量が3倍以上で、歩く速度にたとえるなら速歩だ。この研究ではMVPA量が、週150分未満、週250分未満、週250分以上の3群に分けて比較し、MVPA量が多い群ほど脂肪肝が改善した。週250分以上の人は、善玉コレステロール値が上がり、血中の中性脂肪を減少させるなど、さまざまな効果が現れていた。つまり、1日30~40分、速歩などで身体活動量を上げると効果が期待できる。

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