記事詳細

【人とペットの赤い糸】「グルーミング」と「トリミング」10の効用 (1/2ページ)

 「グルーミング」は動物が体の衛生や機能維持などを目的にとる行動だ。動物は自ら皮膚や被毛などを手入れする習慣がある。犬の場合、舌で体や肉球をなめたりするが、もともと群れで生活する動物で、お互いに手入れをし合う習性がある。

 一方、猫は単独で狩りをして暮らしていた動物である。猫の場合は舌で手をなめて、その手で顔の周辺をこすったり、舌で直接体をなめてきれいにし、毛並みの手入れをしている。単独行動が基本だが、仲が良いと猫同士が互いに顔や頭の周辺をなめ合っている。

 例えば、母猫は生まれたばかりの子猫をなめてグルーミングを行うが、毛並みを整えたり汚れを取り除くと同時に、血流をよくする効果もある。また、子猫は体が冷えやすく、保護した場合は、体全体をなでて温めてあげることで、血流がよくなり成長促進になる。

 犬や猫のグルーミングや「トリミング」(主に伸びた毛をカットする)を行うグルーマーやトリマーという職業の専門家がいる。専門家に任せる前に飼い主が子犬・子猫の時から体のどの部分に触られても良いようにスキンシップをしておくことをお薦めしたい。少しでも触られるのを嫌がったらすぐに止めることも大切だ。触ると良いこと(オヤツや遊び)が待っていることを時間をかけて学ばせたい。できるだけ多くの人に触ってもらう習慣をつけるとペットの社会化にもつながる。

 グルーミング・トリミングには要約すると次のような10の効用がある。

 (1)皮膚や被毛の健康を保つ。

 (2)ブラッシングは毛を整える他、猫の毛球症(消化管内に毛球が滞り、重症の場合は開腹手術も必要になる)を予防する。

 (3)暑さ調節ができる。被毛を減らすことで体温を下げる。

 (4)体調を管理できる。皮膚が赤くなっていないか、腫瘍の有無、痛がるところはないか、ノミ・ダニなどの寄生虫の有無や爪、歯、耳などの異常もチェックできる。

 (5)衛生を保つ。犬は特に尿道や肛門周辺の毛に尿や糞(ふん)が付き、雑菌が繁殖する原因になる。

関連ニュース