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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】まさに神の手による自然の調和! クロアチアの自然遺産「プリトヴィッツェ湖群国立公園」 (1/2ページ)

 しばらく自然遺産の紹介がなかったので、今回は「一生に一度は訪れたい世界の絶景」にも選ばれた、クロアチアの自然遺産「プリトヴィッツェ湖群国立公園」の感想を述べたいと思います。

 この国立公園はブナやモミの自然林に囲まれた渓谷に大小16の湖、92の滝が点在する自然の芸術で、エメラルドグリーンの幻想的な世界を現出しています。16ある湖のうち一番大きいコジャク湖を境に、上湖群Upper Lakeと下湖群Lower Lakeの2つのエリアに分かれており、時間的余裕がない時はいずれか一方を選択して観光します。

 一帯は主として石灰岩のカルストからなり、湖群ではコケ類やバクテリアなどの光合成によって生まれた白い石灰質堆積物(石灰華)が自然のダムを造っています。

 そして水の色は、ミネラルの量や日照の角度などによって、鮮やかなエメラルドグリーンや灰色など絶え間なく変化するのです。

 また、周囲の樹木は高山植物もあれば地中海の植生も見られ、生息する動物の種類も希少種も含めて数多く生息しており、まさに生態系の博物館でもあります。

 下湖群の入り口にある高台の展望台から渓谷を見下ろすと、「大滝」の名で親しまれるプリトヴィッツェ滝の雄大な姿と、緑の樹海の中に横たわる湖からあふれ出た水が下の湖へ流れ、それがまた下の湖へと段々畑のように次から次へと注ぎ込まれていく、この光景はまさに「自然界の調和」です。