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【生涯現役脳をめざせ!】「動悸・息切れ」は心房細動のサイン!? 認知機能の低下の一因にも (1/2ページ)

★ゲスト 平尾見三・東京医科歯科大学教授(循環器内科)(1)

 シニア世代がぜひ知っておきたいのが心臓の一部が不規則に震えて起きる「心房細動(しんぼうさいどう)」という不整脈だ。近年、この心房細動が認知機能の低下を引き起こすことがわかってきた。

 朝田 心房細動がアルツハイマー病や認知機能低下を引き起こすメカニズムについて教えてください。

 平尾 2つの理由が考えられます。ひとつは心房細動によって微小血栓が小さな毛細血管に詰まって起きる脳の機能不全。もうひとつは、脳血流の低下による脳の循環障害です。心房細動の患者さんは現在100万人といわれていますが、社会の高齢化にともなって今後、さらに増えていくことは間違いでしょう。

 朝田 自分で気づくサインは何かありますか。

 平尾 息切れと動悸(どうき)です。心房細動になると脈が速く不規則になりますが、そうした心臓の鼓動の違和感が動悸として感じられます。また、心房細動になると心臓の馬力が2、3割落ちるので息切れが生じます。

 朝田 動悸や息切れは「年のせい」「運動不足のせい」と見過ごされがちなので注意が必要ですね。

 平尾 まずは検(けん)脈の習慣をつけることをおススメします。数を記録しなくてもいいので「自分のリズム」を知ることがポイントです。何か変調が起きたときに、脈がふだんと違うことにご自分で気づけることが大事です。