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【ぴいぷる】日本海軍幹部は先の大戦で何を思ったか… 海軍史研究の第一人者、戸高一成氏 (1/3ページ)

 ■『[証言録]海軍反省会』10年の歳月をかけ編纂 膨大な録音…感情を感じる発言そのまま表現

 「あの日」が間近に迫った。今年で77年目。海軍史研究の第一人者にして大和ミュージアム(広島県呉市)の館長がこのほど、大仕事を成し遂げた。

 『[証言録] 海軍反省会』(PHP研究所)。総巻数11にして、総ページ数6234。先の大戦で日本海軍の現場の中堅以上の幹部たちは何を考え行動し、何を思ったのか。生の声が綴られている。編纂(へんさん)に10年の歳月をかけた大作だ。

 「正直なところ、ホッとしています。私を指導してくれた多くの海軍関係の皆様方へ、わずかな恩返しができたという安堵もあります」

 海軍反省会とは、1980年から91年まで、日本海軍の幹部らが集まり、当時を反省し、振り返った会合のこと。

 「史料調査会に勤務していたとき、上司(土肥一夫氏、元海軍中佐)が反省会のメンバーで…」。その上司から同会の雑務を頼まれたのがすべての始まりとなる。

 そもそも海軍とは無関係の美大出身。本好きが高じて卒業後に司書の資格を取り、船や飛行機に興味があったことから海軍関係者の会合に足を運ぶ。それがきっかけで調査会に勤めることになるから人生は分からない。

 「そこで縁があり、反省会の録音テープの一部が私に託されました」。テープと同会の内容は、主な関係者の存命中、公開を禁じられた。

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