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【止まらない咳・治らない風邪】夜間の咳や痰はむやみに止めるな 50代以降は早期受診を (1/2ページ)

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 風邪をひいて、夜間に激しい咳(せき)と痰(たん)に悩まされると、睡眠も妨げられてつらい。買い置きの総合感冒薬を服用してその場をしのぎ、翌日、通勤途中のドラッグストアでさらに効き目の強そうな市販薬を買い足す人もいるだろう。だが、50代以降の人は、自己判断での薬の服用に注意が必要である。

 「咳と痰は、細菌やウイルスなどの異物を排出するため、反射運動によって生じます。むやみに止めてしまうと気管支や肺に悪影響を及ぼすことがあるのです。特に50代以降の方は、知らぬ間に肺や気管支の機能低下や病気を抱えていることがあるため、ひどい咳や痰が生じたときには、ご自宅近くの医療機関を受診しましょう」と、日本医科大学呼吸ケアクリニック(東京都千代田区)の木田厚瑞所長はアドバイスする。

 喉からの気道は、左右の肺へつながる気管支にわかれ、気管支は肺の中で細く枝分かれしている。気管支の粘膜には、こまかい繊毛(せんもう)があり、ウイルスや細菌などの異物が付着すると、喉の方へ排出するため咳や痰が生じる。それを無理に止めてしまうとウイルスや細菌などが留まり、炎症をひどくしてしまうことがある。

 「昼間行動しているときには、痰は喉へ自然に排出されます。夜寝ているときには繊毛の動きが鈍くなるため、夜間にひどい咳と痰が出るようなことが起こるのです。また、明け方には副交感神経が優位になって気道が少し狭くなることで、咳や痰の症状もひどくなりやすいといえます」

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