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【安達純子 健康寿命UP術】師走のぎっくり腰に要注意 まずは「姿勢を正す」ことで予防 (1/2ページ)

 寒波がやって来た。運動不足に陥りやすい時期には、重い書類やカバンを持った瞬間に「ぎっくり腰」を起こしやすい。「魔女の一撃」とも称される強烈な痛みを伴い、歩くことがままならず、業務に支障が出ることもある。さらに、治ったはずのぎっくり腰が繰り返し起こると痛みで身体活動量が落ち、健康寿命を脅かしかねない。

 なぜぎっくり腰は起こるのか。

 「寒くて交感神経が優位になりやすい環境では、血管が収縮して血流が悪くなり、筋肉の動きもスムーズではなくなります。特に運動不足で、筋力が低下している人はその傾向が強く、背骨やそれを支える筋肉に悪影響を及ぼしやすいのです。冬用の衣類は重いので、腰に負担を掛けやすいことも後押しします」

 こう説明するのは、NTT東日本関東病院ペインクリニック科の安部洋一郎部長。同科では、痛みを改善する神経ブロックなどの治療を数多く行い、再発防止の指導なども含めた治療法により、国内外で高い評価を得ている。

 「痛みというのは、我慢していると増幅するメカニズムがあります。早期の治療でそれを防ぐことが大切です。同時に、予防が重要になります。ギックリ腰の人は、日頃の姿勢の悪さなどで発症しやすいのです」

 スマートフォンやパソコンの操作をしていると、前屈みになって姿勢が悪くなりやすい。頭が前に傾いていると、それを支える骨や筋肉に負担がかかる。運動不足で筋肉量が少ないとなおさら。この状態で重いものを持ち上げようとしたときに、重力で内臓も前方の重しのようになるため、背骨や筋肉への負荷が一気にのしかかる。結果として、骨と骨の間の椎間関節や筋肉に炎症が起こり、激しい痛みを伴うぎっくり腰につながるのだ。

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