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【阿部亮のつぶやき世界一周】皆が同じとはかぎらない…「総意誤認」に陥るとは?

 私は子供の頃から科学の話題(生物、地球、宇宙など)が好きで、このコラムでも自然科学系の話題を多く取り上げさせてもらっている。

 先日、友人たちとの宴会の場で、最近の科学的なニュースについて、酔いも手伝って熱く語っていたら、友人の1人に「君の科学好きは分かるけど、皆が同じとはかぎらない。君は『総意誤認』に陥っているよ」と指摘された。どういうことか? 調べてみた。

 ヒトは自分の興味や必要に応じて、情報を集めたり、学習したり、教育を受けたり、関連する行為を行ったりして、自己の目的に合った知識や経験、技能を獲得しようとする。そして獲得したそれらの事柄をもとに、さらに情報を集め、学び、行動する。このサイクルを繰り返すうちに、幼少期からある程度の年齢になるまでの段階で、個々の人間の興味や知識、経験、技能と、それを背景とする意見や信念、考え方、価値基準などには、大きな隔たりが存在するようになっている。

 私にとっては、科学系の情報を集め、新たに知ったことを知人と共有しようと欲することは普通なこと。だが彼らには、その話題に関する知識も興味もない。このように、ヒトは自分の意見や信念、興味、嗜好(しこう)に関して、他人も自分と同じように考えるはずで、自分は多数派だと思い込むバイアスが掛かっていて「一般的な総意を誤認する傾向」がある。これが総意誤認だ。

 集団の中で浮いていると感じたり、自分の意見が通らない場合、総意誤認に陥っていないかと注意すべきかもしれない。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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