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【大崎裕史 麺喰いにつき】そばとラーメンを1日交替で提供する「そばる」 全く別物なのに高品質な4タイプ (1/2ページ)

 先日、あるラジオ番組に出演した際に「今年感動した3軒を挙げてください」と聞かれ、普通ならその手の質問は悩むのだが今回はすぐに浮かんだ。「3杯」ではなく「3軒」だったから答えやすかった。まずは今年のミシュランで星を獲った「金色不如帰」(東京・新宿御苑)、そして「Kiriya」(千葉県流山市)、この2軒はこの連載でも既報だが3軒目は初めて紹介。

 鹿児島市にある「そばる」。地元の人から「そば屋なんだけどおいしいラーメンを出す店がある」と言われて連れて行ってもらった。東京にもおいしいラーメンを出すそば屋さんはたくさんあり、そういう店は何軒も食べている。なので今回も「そういうそば屋」を想像しながら行ってみたらまったく違っていた。

 まず昼しか営業していない。そして火木土はそばを提供するが、月水金は「中華そば そばる」に変わるのだ。二毛作といえる。のれんも変わるらしい。そばのメニュー写真を見ただけでもその創作メニューに目をみはる。どれも実においしそう。聞くと「365日日替わり蕎麦」なんてのをやったこともあるらしく、その引き出しの多さには驚愕(きょうがく)だ。

 そして今度はラーメンにも進出してきたわけだ。鹿児島といえば「とんこつラーメン」である。博多や久留米とはちょっと違ってはいるけれど、老舗の多くは「とんこつベースの白濁スープ」が多い。じゃあここもそうかというと、いくつかメニューがあるがとんこつスープはない。