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【BOOK】「想いは貫けば必ず通じる、人を好きになることが一番大切」 諸田玲子さん『想い人』 (1/3ページ)

★諸田玲子さん『想い人』(文藝春秋、1550円+税)

 元小悪党にして希代の色男「あくじゃれ瓢六」を主人公にした人気シリーズの、今回のテーマは「人を想う」だという。恋愛であれ仕事であれ、友人であれ家族であれ、人を想う強い気持ちは、きっと相手に通じるものなのだろうか? (文・たからしげる 写真・酒巻俊介)

 --シリーズの第6作になりましたが

 「最初は捕物帖という形で、何冊出すかも決めないで、手探りで書かせていただきました。それから20年が過ぎていますが、いつも(主人公の)瓢六が寄り添ってくれている気がして、今回もわたし自身にとっては思い入れ深い1冊になりました」

 --この物語が生まれたのは

 「自分にとって何が本当に大切なのかということを、ふと考えたときに生まれた物語です。事件が解決してほっとしました、だけでは終わらないのです。瓢六とわたしの中にあるものが、まだ終わっていないというか、解決していなかったからです。安住の地を求める、ではありませんが、瓢六の気持ちが自分に乗り移ったみたいな気分で、何かもうちょっと心が宙ぶらりんみたいなところがあったものですから、どうしてももう一作はとにかく書きたいな、と思って取り組みました。そのときに、この一冊だけを手にとっていただいた読者にも、きちんと届くようにと、瓢六らの過去もある程度、書き込みました」

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