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【阿部亮のつぶやき世界一周】ナゼ寒いと手足が「かじかむ」のか 人の身体のメカニズムを知る

 冬場、寒い屋外に出たときや、冷たい布団に入って寝ようとするときなど、反射的にブルブルッと震えがきた後に、それほど冷やしたわけでもないのに、手足が氷のように冷たくなって「かじかんで」しまう。ナゼこんなことが起こるのか子供の頃から疑問に思っていたが、先日読んだ医療系の記事で、ようやく謎が解けた。

 人の身体は、体表が寒さを感知すると、心臓や内臓などの重要な臓器や、脳や中枢神経系が、体温の急激な低下で障害を受けないために、手足や顔に体温調節のための特別な仕組みが存在していて、緊急対応をしている。それが「動静脈吻合(ふんごう)」(=AVA血管)だ。手のひら▽足裏と足指の間▽耳▽まぶた▽鼻▽唇-といった身体の末端や突起部分に、このAVA血管が存在している。

 手足や顔が寒さを感じる(=温度が下がる)と、身体の中心部分から、そこに熱を送るためにAVA血管が拡張して、温かい血液を送る。それでも温度が上がらない場合、末端の低体温が中心部に及ばないようにするために、AVA血管は逆に収縮して血流を減らす。

 さらに強い寒さを感じると、血流を完全に遮断して、手足よりも心臓や脳などの温度維持を図ることで、命を守ろうとする。雪山で遭難した際などに、手足の指が凍傷で壊死(えし)するのは、このメカニズムで起こる。

 手足がかじかむのを防ぐには、手袋・靴下は当然として、首・手首・足首の保温を図り、マスクをすることも有効。体温低下は、免疫力の低下を引き起こし、万病の元になるので要注意だ。