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【阿部亮のつぶやき世界一周】ぶるぶるっとした震え「振戦」の発生原因とは… まだまだナゾだらけの生理現象

 「振戦(しんせん)」と聞くと「棍棒(こんぼう)などを振り回しながらの戦い」といった何か勇ましい感じがするが、これは医学用語で震えを意味する(戦の前の武者震いをイメージして、この言葉になった説が有力)。

 先日、寒いと起こる「ぶるぶるっとした震え」について、友人と話し合ったところ、彼は「発熱するために筋肉が震えるから」説を唱えたが、私の記憶では「熱を逃さないために、筋肉が収縮するから」と意見が対立。どちらが正しいのか調べてみた。

 震えには、大別すると(1)寒さ、興奮、疲労、緊張など、生理的・心理的原因で起こるもの(2)アルコール中毒、バセドー病、パーキンソン病(米俳優のマイケル・J・フォックスが罹って、今も闘病中)など、病気が原因で起こるもの(3)本態性振戦(医学用語で、症状や疾患は存在するが原因不明のことを「本態性」という)-の3種類。

 振戦とは、筋肉の収縮・弛緩(しかん)が繰り返される形で起こる、不随意で律動的な運動のこと。寒いときに身震いによって体温調整を行う生理現象を「シバリング」といい、通常より熱産生を増加する目的で骨格筋をランダムに収縮させることで起こる震えと、熱を逃さないために血管や筋肉を収縮させ、その際に体毛を起立させる立毛筋も収縮するので、震えや鳥肌が立つ場合がある。従って、両者はともに正解だった。

 ただし病気で起こる震え以外は、不快だが無害なモノとして、まともに研究されていないのが実態らしく、生理現象はまだまだナゾだらけ?

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