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【マンガ探偵局がゆく】“未来への厳しい目”と“シニカルな笑い”が魅力! 藤子・F・不二雄さんの「こわーい」マンガたち (1/2ページ)

★ミッション(65)藤子・F・不二雄の怖いマンガ

 マンガを読む子供が減っている中、今回はちょっとうれしい依頼だ。

 「春に小学校に上がる長男が『ドラえもん』をアニメだけでなくマンガの本でも読むようになりました。おじいちゃんは大喜びでコミックスを買ってくれます。それはいいんですけど、近頃は『大きくなったらこわーい藤子先生も読むんだぞ』と訳のわからないことを言い出します。ほのぼのとした藤子・F・不二雄さんに怖いマンガなんてあるんですか? もしかしてオヤジは軽い認知症でしょうか?」(心配性のパパ・35歳)

 認知症どころか、お父様の記憶力はすばらしい。藤子・F・不二雄は、学年雑誌や低学年向けマンガ雑誌に描いている『ドラえもん』のようなほのぼのSFコメディー以外に、未来を予言したダークなSFマンガを、1970年から80年代の少年マンガ誌や青年コミック誌にたくさん描いているのだ。

 たとえば『ひとりぼっちの宇宙戦争』は、宇宙人によってランダムに選ばれた少年が、地球全体の運命を背負ってただひとりで宇宙人のつくったロボット戦士と戦うはめになる、という短編。『ミノタウロスの皿』は、遭難した宇宙船のパイロットが知能を持った牛型哺乳類の惑星にたどり着くという話。そこでは人型哺乳類が家畜として飼育され、毎年行われる品評会で優れた家畜に選ばれると「ミノタウロスの皿」という最高の栄誉が…。

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