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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】患者目線で診療 消化管無痛検査の第一人者、渡辺七六クリニック院長・渡辺七六さん (1/2ページ)

★渡辺七六クリニック院長・渡辺七六さん(63)

 JR山手線、総武線、都営地下鉄大江戸線の交わる代々木駅の目の前に、胃カメラと大腸内視鏡検査の名手がいる。

 「渡辺七六クリニック」院長の渡辺七六医師は、消化管の無痛検査の第一人者として知られ、その技術の高さはもとより、患者目線の診療姿勢が、多くの患者の支持を集めている。

 今でこそ鎮静剤を使って被検者の苦痛を和らげる内視鏡検査を行う施設は増えたが、渡辺医師が開業した22年前は珍しい存在だった。

 「本当に検査が必要な人が、『内視鏡検査はつらいから…』という理由で避けてしまう状況を何とかしたかったんです。どうすればラクに受けてもらえるかを四六時中考えていました」

 大腸の検査では、カメラの視野を確保するために腸管を膨らませる。この時、空気を入れると検査が終わった後も膨満感による苦痛が続く。

 そこで渡辺医師は、腸管から吸収されやすい炭酸ガスを使うなどの工夫を取り入れた。現在では多くの内視鏡医が炭酸ガスを使うようになったが、渡辺医師は患者の体格や腸のタイプによって炭酸ガスの流量を微妙に変化させるため、20年前に自らが開発した送気装置を今も使い続ける。

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