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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「春」》節分に思う「季節感」の育て方 (2/2ページ)

 われながら季節感のない食生活をしていたもんだと思う。しばらくして「こんな暮らしをずっと続けるのはよくないな」と違和感のようなものを覚えたが、特段困ることもなかったし、そのままずるずると過ごしてしまった。そしてそれは、就職後もほとんど変わらなかった。

 実家にいた頃は、母親が「今日は七草よ」「今日はカボチャ。冬至だからね」などと言いながら食事を用意してくれたので、自然と季節を感じられた。節分には家族で豆まきをして、年齢より一粒多い豆を食べ、ゆず湯に入った。

 自らも母になった今、それがいかにありがたいことだったか分かる。ズボラで記念日にも疎い私には、毎年そうした節目を意識して食事やらグッズやらを準備するのは正直おっくう。夫婦2人だけなら豆まきなどやらないし、ゆず湯だってユズの香りの入浴剤があれば十分だ。しかし娘がいる今は「できるだけちゃんとやろう」と思う。親が自分にしてくれたように。

 保育園で「豆まき」を耳にした日から、私も家で娘に歌って聞かせている。この歌の存在自体、四半世紀以上忘れていたのに、不思議なことに一度耳にすれば難なく歌える。秋には「こぎつね」や「大きな栗の木の下で」をよく歌った。これも娘が季節感を理解する一助になればいい。

 節分の翌日は立春。暦の上では春が始まる。春になったら、今度は何を歌ってあげようか。(蜂)

 子育て中の30代記者。

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。1月のお題は「春」です。