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【必読! 口と腸と生活習慣病の深い関係】「口腔細菌」は腸管に直接影響する 唾液に乗り消化管を通って到達 (1/2ページ)

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 腸内細菌のバランス「腸内フローラ」が肥満や生活習慣病、つまりメタボリックシンドロームに大きく関わることがわかって以来、腸活ブームが続いている。乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」を増やすためにヨーグルトや発酵食品などを積極的に食べたり、善玉菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖などを積極的に食べたりしている人は多いだろう。

 一方で「口腔細菌」についても、高齢者の誤嚥性肺炎をもたらしたり、歯周病菌が糖尿病や心疾患などを代表とする生活習慣病を引き起こしたりすることが明らかになっている。そのため、歯みがきその他の口腔内清掃の大切さはますます言われるようになった。

 どちらの細菌もケアをすることで健康に寄与するが、口腔細菌が病気をもたらすメカニズムなどがそこまで明確に証明されていないこともあり、腸内細菌と比べると今ひとつ注目されてこなかった。しかし、口腔細菌の研究者で鶴見大学歯学部探索歯学講座の花田信弘教授は、「口腔細菌が腸管に直接影響することがわかった」と明かす。

 これまでは、口腔細菌が糖尿病や心疾患などを引き起こすルートは、虫歯や歯周病で傷ついた歯や歯ぐき(歯周ポケット)から細菌やそれらがもたらす内毒素が血管に入り、血流に乗って全身に届くと考えられてきた。実際に、歯周病のある人でそれらの疾患をもつ人の患部臓器の細菌のDNAを調べると、口腔細菌由来であるとわかることがあるためだ。

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