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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】「日本酒女子が喜ぶ」味で注目 岐阜県「初緑」 (1/2ページ)

★岐阜県「初緑」(下)

 奥飛騨酒造(岐阜県下呂市)は、来年創業300年。蔵元の高木千宏社長で8代目になる老舗だ。もともとあった銘柄「奥飛騨」に加え、10年前から純米無濾過(ろか)生原酒主体の「初緑」を醸している。

 後継者として昨年4月に蔵へ戻って来たのは、3人姉妹の末っ子、高木梨佐さん。じつは初緑は梨佐さんのお姉さんが開発した銘柄だという。

 「姉は営業をやりながら、つくりを勉強して、やがては蔵を継ごうと思っていましたが、日本酒臭い、辛い酒は苦手でした。それで、女性でも美味しく飲めるような、フルーティーで飲みやすい初緑を企画したのだと思います」

 その後、姉は結婚を機に蔵を離れたが、初緑は東京で順調に売り上げを伸ばし、今もアイテム数を増やしている。ボトルも黒瓶にピンクやオレンジの文字が印刷されていて、モダンなデザイン。

 緑ラベルの純米吟醸は青リンゴや洋梨のような香りで、甘酸っぱい。シルバーラベルの特別純米も、うまみとコクがありつつ、酸のきかせかたが絶妙だ。たしかに日本酒女子が喜ぶ、今どきの酒に仕上がっている。

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