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【必読! 口と腸と生活習慣病の深い関係】歯周病菌に加え「虫歯菌」も認知症の原因に!? (1/2ページ)

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 今回は最も避けたい病気の一つ、認知症と口腔細菌の関係について説明したい。

 認知症にはいくつか種類があるが、そのうちキーストーン病原体の一つであるジンジバリス菌が影響するのが、アルツハイマー型認知症だ。そして脳血管性認知症には、虫歯菌の代表であり、これもキーストーン病原体の一つであるミュータンス菌が関係していることが明らかになっている。

 ジンジバリス菌とアルツハイマー型認知症の関係から説明しよう。

 アルツハイマー型認知症患者の脳を調べると、ジンジバリス菌の内毒素(細胞壁の成分、発熱などを起こす)が検出される。通常は血液脳関門によって、脳のエネルギーであるブドウ糖などの有益な物質のみが脳に到達できるようになっているが、この内毒素は通過できることが分かっている。

 九州大学大学院歯学研究院の武洲准教授らによるマウスでの研究(2017年)によると、この内毒素が脳に侵入すると、炎症が引き起こされ、脳神経細胞外のアミロイドβの沈着量が増えることなどが分かった。

 この内毒素が脳内に入り発熱、つまり炎症を起こすと、免疫細胞の一種で脳内のマクロファージと言われる「グリア細胞」が活性化する。そこに、アミロイドβが蓄積して傷ついたり、内毒素に含まれる、タンパク質を別のタンパク質に変えてしまう酵素(PPAD)によって性質を変えられた脳神経細胞をグリア細胞が異物とみなし、どんどん食べていくために脳が萎縮していく、という仮説が、マウスの実験等の結果により考えられている。

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