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【男盛りはこれからだ!!70代元気の秘訣】傍らにAED…心不全押して撮影 俳優・歌手、杉良太郎さん (2/2ページ)

 肺炎は重症化すれば死を招くこともあります。

 「そんな状態でベトナムのテレビの仕事で和歌山に行ったのですが、道中もいつもとは違う体調の悪さ。夕食にホテルに戻ったところでファンに写真を撮ってほしいといわれ、あまりに体調が悪く断りたかったけど声が出ず写真を撮り、直後に倒れました。あの時は、死ぬかもしれないと初めて思いました」

 翌日、東京に戻り病院へ行くと心不全からくる肺炎でもう少し遅かったら死んでいたかもという状態だったそうです。

 「酸素ボンベを付けられ、意識はところどころ飛んでいる状態。3日ほどの点滴で肺炎はよくなっても心不全は治りません。検査で大動脈弁狭窄症と判明し、手術が必須ですから、どうするかをドクターと話し合いました」

 病院のベッドで意識もまだはっきりしないときに「下町ロケット」の出演依頼が来て一度は断ったそうです。

 「しかし、プロデューサーの熱意に押され、セリフも出番も少なく、あまり動かないことを条件にOKしました」

 手術を先延ばしにしたのですか?

 「撮影終了後に手術をすることに決めました。一度心不全が起きるとまた起きると言われ、不安もありましたが、やると決めたら気力が勝ちました。スタッフたちは、医師を呼んでAEDの講習を受け、常に傍で万が一に備え待機していました」

 まさに命がけの演技です。

 「最後の撮影で共演者が何度もNGを出してね。撮影が伸び夜中に病院に入り、朝手術しました。役のメイクのままで看護師さんたちに驚かれましたよ」

 まるで軽い怪我でもしたように話す杉さんの強さに脱帽です。その強さのルーツは次回に続きます。(医療ジャーナリスト、薬剤師 吉澤恵理)

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