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【阿部亮のつぶやき世界一周】酒を飲み過ぎると人間はどうなるのか

 先日、病院に知人を見舞ってきた。彼は私の知る限り最も酒に強い部類の人間で、何をいくら飲んでも酔って乱れたことは皆無だった。そんな彼が年末に体調を崩したとのことで心配していたら、何と肝硬変だったという。過ぎた飲酒の害は嫌という程聞いてきたが、改めて調べてみた。

 肝臓でアルコールの分解によって生じるアセトアルデヒドは、非常に強い毒性を持ち、顔面紅潮・動悸(どうき)・吐き気・二日酔いなどの原因に。さらに飲み続けると、肝臓はアルコールの分解に掛かりきりになり、本来の仕事ができずに、次第に肝臓に脂肪がたまり(脂肪肝)、肝細胞が壊される(慢性肝炎)。

 壊された肝細胞は再生を試みるが、破壊が限度を超えて継続すると、次第にゴツゴツと硬くなる(肝硬変)。肝硬変化すると、もう元の肝臓には戻れない。

 すると、肝臓を通る血流が阻害されて、食道などに静脈瘤(りゅう)ができてしまい、それが破裂・大量出血・死亡することもある。

 さらにアセトアルデヒドは、膵臓(すいぞう)の細胞も壊し、本来食べ物を消化する膵液が、自らを溶かす(急性膵炎)。

 彼の不幸は、忙しさにかまけて、定期健診を2年弱、受けていなかったことと、何といっても酒の強さに慢心して、何度もの忘年会で大量飲酒を続けたこと。突然、仕事先で倒れて、病院で気付いたら、もう取り返しのつかない肝硬変になっていた。

 さらに彼は、アルコール中毒とも闘わねばならないという。壊した体や仕事や将来への不安が重なると、猛烈に酒が飲みたくなって、絶叫したり、暴れたりしてしまうとのこと。