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【最新リポート AIで変わる医療現場】全胃がんの94・1%をわずか1秒で検出「内視鏡画像診断支援システム」 がん研有明病院が研究発表 (1/2ページ)

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 国内で年間4万5000人以上の命を奪う胃がん。最大原因といわれる胃のピロリ菌の除菌により罹患(りかん)率は減少したとはいえ、依然として国内では発症する人が多い。

 予後改善では、早期診断・早期治療の胃内視鏡検査が要となる。だが、胃炎の中に胃がんが混じっていると、粘膜の凹凸もあるため内視鏡検査で判別しにくい。今までは医師の熟練技で、認識しづらい胃がんが見つけられてきた。

 こうした状況を人工知能(AI)のシステムが変えようとしている。

 「胃がんはアジア系民族の発症率が高いため、日本は欧米諸国よりも優れた検査技術を構築しています。しかし、見逃しを防ぐために限られた医師の数で対応するのは負担が重い。AIの診断支援により、さらに良い医療が提供できると思っています」

 こう話すのは、がん研究会有明病院(東京都江東区)上部消化管内科副部長の平澤俊明医師。

 平澤医師は、「AIメディカルサービス」のシステムを活用し、「AIを活用した内視鏡画像診断支援システム」の研究について昨年、世界に先駆けて発表した。同病院の胃内視鏡検査画像を用いて、静止画はもとより、動画でも、全胃がんの94・1%をわずか1秒(中央値)で検出するAIシステムを開発している。6ミリ以上の大きさの胃がんであれば、98・6%の驚異的な検出率だ。

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