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【板倉あつし 菜湯紀】「洋々閣」黒毛和牛の南蛮利久鍋と鳴神温泉「ななのゆ」 佐賀県唐津市

 明治26(1893)年創業の「洋々閣」(0955・72・7181)は、55年前に九州で最初に黒毛和牛のしゃぶしゃぶを提供した老舗割烹(かっぽう)旅館。今では「黒毛和牛の南蛮利久鍋」と名付けられ、その名の通り特製のタレを茶筅(ちゃせん)でシャカシャカする遊びゴコロあふれる創作料理だ。

 玄界灘の冬の味覚「アラのあら煮」は魚料理の百獣の王の風格。あら煮と謙遜しているが、分厚い身が洋々閣の信条。芸術的な料理の数々が陶芸家の中里隆氏、太亀氏、花子氏の器で供されるのもこの宿の魅力。そして、先ごろ会長夫妻が庭の一角に建てた隠居部屋と称した「三友居」。コンパクトに暮らす心地良さでブームになっているタイニーハウスさながら。床壁柱など最高の素材がさりげなく使われ、調度品のセンスも抜群。ここで会長夫妻と過ごすひと時は宿泊客の特権だ。

 洋々閣からクルマで23分、日帰り温泉施設、鳴神温泉「ななのゆ」(0955・70・7070、大人510円)はph10.1のアルカリ性単純温泉。男女別に大浴場、露天風呂、寝湯、3つの家族風呂があり、サウナも完備している。 (一社)プレスマンユニオン理事/温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■「洋々閣」佐賀県唐津市東唐津2の4の40。(電)0955・72・7181。平日1泊2食付き1室2万1600円から。詳細はHPで。

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