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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「ちょっといい話」》就活生の質問に汗…「原点回帰」で気持ち新たに (1/2ページ)

 先日、母校の大学の先輩から声がけがあり、学内の就活生向けのセミナーで話をする機会を頂いた。

 「私でよければぜひ!」と前のめりで返事をしたものの、直前になって慌てて準備をする悪癖は学生時代から変わらない。セミナー前日の深夜、卒業以来十数年ぶりに触るパワーポイントを使って20枚ほどのスライドを作成。やや寝不足の状態で本番に臨んだが、いざ壇上に立って後輩たちの真剣なまなざしを受けると、眠気や疲労感は一瞬で吹き飛んだ。

 出だしこそ緊張でしどろもどろになったものの、20分ほどの発表は無事終了。関心を持ってもらえたのか、何人かの学生が手を挙げて質問してくれた。3月に会社説明会などの解禁を控え、筆記試験の勉強法や面接のコツなど、より実践的なアドバイスが求められるのでは…と想定していたが、ハッとするような本質的な“問い”も多く、こちらが採用面接を受けているような気持ちになった。

 「ネットニュースなど情報収集の手段が多様化する中で、新聞は有用な情報源といえるのか」

 こんな質問もあった。

 「何が信頼できる情報で、何がそうでないのかをどのように判断しているのか」

 いずれも即答…というわけにはいかなかったが、自分が普段の取材でどのようなことを心がけているか、どのような手順で事実確認を行っているかについて、できるだけ正直に、具体的に説明した。

 複数の角度から物事をとらえ、情報源の思惑に惑わされない客観的な視点を持つには…。身ぶり手ぶりを交え、気持ちを込めて説明していると、質問をした学生らの表情も納得したように徐々に和らいでいくのが分かり、ホッと胸をなでおろした。

 同時に、記者としての原点に立ち返ったような、新鮮な気持ちになった。

 「何とか希望の会社に就職しなくては…」と追い立てられるように就職活動をしていた自分に比べ、今の学生たちはより冷静で、「その仕事が自分に合っているのかどうか」という現実的な視点を持っているとも感じた。