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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】患者目線の「腹膜透析」普及に尽力 埼玉医科大学病院・中元秀友教授 (2/2ページ)

 透析全体に占める腹膜透析の割合は、米国の約12%に対して日本は2・7%に過ぎない。日本透析医学会理事長でもある中元医師は、国との連携を強めて、こうした状況の改善に取り組んでいる。

 一方、大学病院では「全身状態を維持する」という腎臓の役割に精通した知識を生かして、総合診療内科のトップとして辣腕を振るう。

 「高齢者を中心に、単一臓器の疾患は減り、複合的な疾患を持つ人が増えている。全身管理をしながら、個別性の高い治療を行う技術が求められるようになるなかで、総合診療内科のニーズの高まりを感じています」

 腎臓病研究で養った「全身を診る目」が、高齢化の進む日本で、存在感を増している。(長田昭二)

 ■中元秀友(なかもと・ひでとも) 1957年、千葉市生まれ。83年、慶應義塾大学医学部卒業。同大学病院、日本鋼管病院、福生病院を経て米・ウェイクフォレスト大学留学。帰国後埼玉医科大学講師、助教授を経て2007年から現職。14年から同大学病院副院長と腎臓内科教授を兼務。日本透析医学会理事長。日本腎臓学会評議員他。趣味は水泳、船舶操縦。