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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】手術前「口腔内チェック」で細菌混入を防ぐ 杏林大学医学部付属病院講師・池田哲也さん (1/2ページ)

★杏林大学医学部付属病院耳鼻咽喉科・顎口腔外科講師・池田哲也さん(51)

 東京都三鷹市にある杏林大学医学部付属病院では、2016年から国内でも珍しい取り組みを進めている。院内に開設された「周術期管理センター」で、徹底した術前術後の口腔管理を行うことで、外科手術をサポートするというもの。

 その中心的存在となる耳鼻咽喉科・顎口腔外科講師の池田哲也歯科医師に、診療内容を解説してもらった。

 「全身麻酔下で行われる手術中、患者は口から挿入されたチューブによって呼吸をしますが、じつはこのチューブによって、口の中の細菌が気管内に押し込まれるのです。そのため、術前の口腔内の衛生管理が重要になる」

 同院で全身麻酔を伴う手術を受ける患者は、診療科や疾患に関係なく、手術の数日から2週間前に、必ず同センターで口腔内のチェックを行う取り決めとなっている。

 手術の翌朝にも池田講師や歯科衛生士が病室を訪ねて、口腔清掃と、唾液分泌を促す口腔粘膜刺激を行う。

 「術後の口腔内は粘り気のある唾液で乾燥するため、細菌が繁殖しやすい。そこで、粘膜を刺激して唾液を分泌させ、胃や腸の動きを促し、術後の合併症のリスクを下げるのです」

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