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【マンガ探偵局がゆく】猫の日常的な姿に人の悲しみや葛藤、愚痴を重ね… (1/2ページ)

★ミッション(72) 猫ロス対策のオススメ

 春は旅立ちの季節なんだなあと感じさせる依頼が今年も舞い込んできた。

 「来月から大学に通うために東京のアパートで一人暮らしを始めます。親から離れられるのはうれしいのですけど、愛する猫のミミと別れるのがつらいです。連れてってやりたいけど、アパートはペット禁止だし…涙、です。さみしさをマンガで晴らそうかと考えているのですが、オススメはありますか?」(18歳・ふみふみ)

 猫のマンガはたくさんあるのでご安心を。

 古典とも呼べるのが、大島弓子の名作『綿の国星』だ。受験に失敗して自暴自棄になっていた青年・時夫が雨の日に拾った子猫・チビ猫が主人公。人間には人間のまま成長したものと、自分のような猫が成長してなるものがいると信じるチビ猫は、幼い人間の少女の姿で描かれ、人間の言葉もほぼわかる。時夫の家族やガールフレンドたちの人間模様を猫たちの目を通して描く作品だ。大島にはほかに、猫ロスで落ち込んでいた大島自身が出会った子猫や彼の仲間たちとの日々を描いた『グーグーだって猫である』もある。

 猫との心の交流と別れ、そして新しい出会いを描くのが、杉作の『猫なんかよんでもこない。』だ。試合中のケガでボクサーの夢を諦め、おんぼろアパートでチンとクロという2匹の猫と暮らす「オレ」は作者自身がモデル。クロを病気で死なせたオレが自分を責める場面が切ない。やがて、マンガ家としての道を歩み始めたオレのところに、新しい家族と猫が加わり…。杉作にはほかに、猫目線で野良猫の成長を描いた『コクロ』などがある。

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