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【どこまで分かる その検査】老化やがんに関係する“体のサビつき度”が分かる 「尿中酸化ストレスマーカー検査」 (1/2ページ)

 呼吸で体内に入った酸素の一部が代謝の過程で変化してできる「活性酸素」。体に侵入してきた細菌などを排除する良い働きもするが、過剰になると細胞を酸化させ(サビつかせ)、老化やがん、動脈硬化など、あらゆる病気の発症に関係する。

 体内では活性酸素を消去する仕組み(抗酸化能)が働いているが、除去しきれなくなって生成と消去のバランスが崩れると、細胞や遺伝子が酸化されてサビてしまう。

 この体のサビつき度が調べられるのが「尿中酸化ストレスマーカー検査」で、過剰な酸化ストレスが作用した結果を知ることができる。実際に尿中の何を調べるのか。検査を導入している「赤坂AAクリニック」(東京都港区)の森吉臣院長が説明する。

 「DNAを構成する塩基の1つにデオキシグアノシン(dG)があります。そして活性酸素によって酸化されると『8-OHdG』に変化します。DNA上に発生した8-OHdGは、修復酵素の働きによってDNAから切り離されて細胞外に放出され、それが血液を通って尿中に排出されます。ですから尿中の8-OHdGの量を調べることで、酸化ストレスによるDNAの酸化障害の度合いが分かるのです」

 8-OHdGは比較的安定した物質で、2次代謝などを受けずに尿中に排出されるという。つまり、活性酸素に攻撃された遺伝子が修復されるときにできる残骸の量を調べることで、どれくらい攻撃されているかが分かるというわけだ。

 検査に必要な尿量は5cc程度。純水で2倍に希釈して、それをスポイトで測定カードに垂らし、検査機器にセットする。測定時間は約5分。結果は検査リポートがプリントアウトされ、医師から説明がされる。

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