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【「腎不全」から身を守れ】「タンパク尿・血尿」は腎臓病のサイン! 早急に検査、原因特定を (1/2ページ)

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 メタボリックシンドロームが、腎機能低下を加速させ、ひいては「腎不全」の引き金になり得ることを紹介してきた。健康診断の尿検査で「タンパク尿」が出た場合、メタボ改善はもとより、腎臓の状態を腎臓内科で調べてもらうことがなにより大切になる。

 「『タンパク尿』が生じるのは、腎臓の糸球体の病気が原因のことが多い。なぜ『タンパク尿』になったのか、原因を調べて適切な対処をすることが腎臓を守ることにつながります」

 こう話すのは、筑波大学附属病院副病院長で、腎泌尿器内科診療グループ長の山縣邦弘教授。厚生労働省研究班の代表を務めるなど、慢性腎臓病の診断・治療・研究に尽力する。

 腎臓の病気の代表格は「糸球体腎炎」。急性糸球体腎炎は、風邪などの細菌の感染を機に腎臓での炎症が一気に広がる。風邪のような症状に伴ってむくみや高血圧などの症状が伴うことが多く、尿検査や血液検査で腎機能の異常はすぐに判明するのが一般的。

 このような症状のあるものに比べ、圧倒的に多いのが「慢性糸球体腎炎」。いろいろな病態があるが、3~4割を占めるIgA腎症は無症状のことが多く、健康診断の「タンパク尿・血尿」が発見の決め手となる。

 「IgA腎症は、ステロイドパルス療法などさまざまな治療法が開発されています。タンパク尿が消失し、腎不全を防ぐことが可能になり、この病気による人工透析患者さんは年々減っています。一方、糖尿病の血糖を下げる治療薬も新たに開発され、治療が進展しているにも関わらず、『糖尿病性腎症』で人工透析治療になる方はなかなか減りません。それが問題です」

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