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【食と健康 ホントの話】腸内細菌が乱れると…腸に“穴”が開く!? (1/2ページ)

 腸内細菌のバランスを整えると、健康につながるといわれて久しいが、近年そのメカニズムがより詳しくわかってきた。どうやら現代人の腸は、簡単に“穴”が開いてしまうようだ。

 「リーキーガット」という言葉をご存じだろうか。直訳すると「腸もれ」。腸の粘液のバリアが破れ、そこから、細菌や細菌が生み出す内毒素、ウイルス、タンパク質などの異物が血管内にもれ出す状態だ。

 近年、リーキーガットによって起こる病気が多く報告されるようになった。横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室(横浜市金沢区)の中島淳教授は、一番多く報告されているのが、食物アレルギーだと話す。

 「昔は、食物アレルギーは子供の病気で、腸が成熟したら治るといわれていましたが、最近は成人発症の食物アレルギーが増えています。その多くは、食物依存性運動誘発アナフィラキシーです。たとえば、ラーメンを食べて駅の階段をちょっと昇っただけで、全身が真っ赤になってしまう、といった病気になる人が最近非常に増えています」

 ほかにも、アレルギー性疾患や、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、動脈硬化、生活習慣病、パーキンソン病など、さまざまな病気が起こったり、より悪化したりすることがわかってきた。

 腸のバリアを壊す原因は、食物にある。中島教授によると、現在もっとも注目されているのが、さまざまな食品添加物だ。それから人工甘味料、果糖、高脂肪食、NSAID(痛み止め)などの薬物。これらが腸内細菌のバランスを崩したり、バリアに直接的に働きかけたりするなどして、リーキーガットが作られていくという。

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