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【阿部亮のつぶやき世界一周】「液体ミルク」なぜ今まで未発売だったのか 厚労省のことなかれ主義や役人気質が原因

 最近、ようやく発売になったのが「液体ミルク」。私の知り合いにも乳幼児の母親、父親が何人かいて、皆一様に液体ミルクの新発売に期待している。

 乳児は生まれて1年程度はミルクだけが栄養源で、何時間かおきに必ず飲ませる必要がある。だが母乳が少ない場合や、外出先などで母乳の授乳が不可能なとき、従来は「粉ミルク」が唯一の選択肢だった。

 粉ミルクを作るには、お湯と適温にするための水が同時に必要で、チョットした外出にも、粉ミルク・ポットのお湯・水・哺乳瓶の携帯が必須。また、夜泣きをする期間には、夜中に何度も起き出して、調乳せねばならない。赤ちゃんを持つ親の試練だった。それが液体ミルクの出現で、どれだけ手軽、便利になることか。

 ナゼ、日本製の液体ミルクが今日まで存在しなかったのかを調べてみた。

 「食品衛生法に基づく厚生労働省の省令」で、乳児用の粉ミルクについては規格基準が定められていて、それに適合する粉ミルクであることを厚労相に承認してもらうことが必須。液体ミルクについては、そもそもこの基準自体が定められていなかったため、承認申請すらできなかった。

 要は、今まで日本製液体ミルクが存在しなかった理由は、厚労省のことなかれ主義や役人気質が根本的な原因で、過去のさまざまな薬害や食害事件(スモン・サリドマイド・ヒ素ミルク・薬害エイズ・B型肝炎)などなどに懲りた役人たちが、前例のないことを自分の代で始めるリスクを嫌い続けた結果?

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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