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【マンガ探偵局がゆく】映画「ボヘミアン・ラプソディ」を彷彿させる傑作 水野英子がロック描く『ファイヤー!』 (1/2ページ)

★ミッション(74)『ボヘミアン・ラプソディ』を彷彿させる少女マンガの傑作

 夭折したロック・スター、フレディ・マーキュリーのロック人生を描いた音楽映画「ボヘミアン・ラプソディ」がロングランでヒットを続けている。そんな中、こんな依頼がきた。

 「映画の『ボヘミアン・ラプソディ』を見て、高校時代にガールフレンドに借りた雑誌に載っていたマンガのことを思い出しました。ロック・ミュージシャンの成功と苦悩の描かれ方がよく似ていたような気がしたのです。もういちど読みたくなったのですけど、作者もタイトルも忘れてしまいました。高校に入ったのは1969年。ガールフレンドと付き合ってたのは1年生の夏から卒業までだったはずです」(元ロック少年・現在高齢者)

 依頼人が探しているのは、中学・高校の女学生向け週刊誌『週刊セブンティーン』に連載されていた水野英子の『ファイヤー!』(1969~71年)だろう。

 物語は、アロンというロック・スターの半生記で、舞台になるのはベトナム戦争時代のアメリカ。無実の罪で感化院に送られた貧しい少年・アロンは、同じく収監されていたファイヤー・ウルフという男が歌う曲に心を揺さぶられ、彼から歌を学ぶようになる。しかし、徴兵を拒否して感化院をオートバイで脱走したウルフは警官に射殺され、オートバイもろともに爆死してしまう。

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