記事詳細

【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】命がかかっている透析治療 患者希望だけで中止は疑問 (1/2ページ)

 東京都福生市にある公立福生病院で人工透析の治療を受けていた患者さんが、透析治療を中止したことで約1週間後に死亡するという出来事が起き、東京都が医療法に基づき病院への立ち入り検査を行いました。

 昔から「肝腎要」という言葉があるように、腎臓は肝臓と並んで重要な臓器です。腎臓の機能が失われると「尿毒症」という病気になり命を失うことになります。私が子供だったころ、多くの人が尿毒症で亡くなっていました。

 この尿毒症の患者さんの命を救うのが透析治療です。日本では、現在、約32万人の患者さんが透析治療を受けています。透析治療は原則的に週に3回、1回が4~5時間かかりますから、患者さんには精神的にも大きな負担になります。

 透析治療にかかる医療費も高額です。1カ月で約40万円が必要ですが、患者さんの経済的な負担を軽減するため、公的助成制度が確立していて自己負担は1カ月で1万円が上限となります。ただし一定以上の所得のある患者さんの上限は2万円です。

 慢性腎臓病の患者さんで腎機能が正常の10~15%以下になると、透析療法が必要になります。腎機能が正常の15%以上あっても、尿毒症の症状や高カリウム血症、心不全などがある場合は透析治療が必要になることもあります。

関連ニュース